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持ち運べる配信環境。AVerMedia GC313Proは“全部入り”のポケットキャプチャー

持ち運べる配信環境。AVerMedia GC313Proは“全部入り”のポケットキャプチャー

AVerMediaのポケットキャプチャー「GC313Pro」は、100W充電・HDMI出力・1080p/60fpsキャプチャー・USBハブ機能を備えた“4in1”多機能ドックです。

SwitchやノートPCをつなげば、プレイ映像を録画しながら充電もできるので、配信者や外出先でのプレイ動画撮影にも活躍します。実際に使ってみると、コンパクトながら想像以上に便利なガジェットでした。

メーカーから製品を提供いただきレビューしています。

外観

パッケージはこんな感じ。カラー展開はブラックとホワイトです。

同梱物はGC313Pro本体、USB C-Cケーブル、EUとUKの交換用ACプラグ。

本体はつや消しのホワイトカラーで、側面にAVerMediaのロゴを配置。表面には細かなラインパターンがあしらわれており、シンプルながらもアクセントのあるデザインになっています。

反対面にはAVerMediaのシンボルマークが入っています。

ポート面には上からUSB-C(C1)、USB-A、HDMI、USB-C(C2)を配置。

各ポートの仕様が明記されているので、入出力の役割をひと目で確認できます。全体の配置がわかりやすいのはいいですね。

HDMIロゴは印刷ではなくシールでした。少し斜めになっていたので、気になって貼り直しています。

背面には入力電圧や出力仕様などの情報が記載されています。

プラグは折りたたみ式で、持ち運び時に邪魔にならないのが便利です。サイズは手のひらに収まる程度で、バッグに入れてもかさばりません。

AVerMedia GC313Pro の仕様

主な仕様は以下の通り。

製品名AVerMedia LIVE GENERATOR POCKET GC313Pro
サイズ66×36.6×62mm
重量約250g
HDMI出力最大4K/60Hzパススルー対応
録画解像度最大1080p/60fps
映像入力USB-C(DisplayPort Alt Mode対応)
ビデオフォーマットYUY2 / MJPEG
オーディオ出力ステレオ
インターフェースHDMI 1.4 ×1
USB-C 3.2 Gen1 ×2(うちC1はDisplayPort 1.4対応)
USB-A 2.0 ×1
最大出力100W(PD 3.0対応)
同時出力最大95W(C1+C2+A使用時)
対応OS/デバイスWindows 10/11(UVC対応)
macOS 13以降
iPadOS 17以降(USB-Cポート必須)

USB-Cポートはそれぞれ最大100W出力に対応していますが、同時使用時は45W+45Wに固定されます。60W+30Wのような組み合わせにはならないので注意が必要です。

USB-Aポートは5W出力のみで、どちらかというとハブ機能のために用意された感じですね。とはいえ、5V/1Aで充電するような小型機器なら問題なく使えます。

映像出力は最大4K/60p、録画(キャプチャー)は1080p/60fpsに対応。最強というわけではありませんが、用途としては十分実用的だと思います。

実際に使ってみる

まずは充電性能をチェック。最大100WのUSB PDに対応しているということで、100W入力対応のモバイルバッテリーを接続してみました。しっかりと100Wで充電できていることが確認できます。

Switch 2の映像出力も試してみました。今回はフルHDで出力していますが、最大4K/60Hzでのパススルー出力にも対応。ゲーム画面をそのままモニターに表示でき、ドックなしでプレイできるのは便利です。

もちろんPCでも使用可能です。例えば旅先のビジネスホテルで、ノートPCの画面を備え付けのテレビに映したいときにも活躍します。HDMIポートを搭載していないノートPCを使っている人には、特にありがたい機能です。

USB-Aポートはハブとしても機能し、マウスやキーボードなどの接続も可能。さまざまな機能が1台に詰め込まれている印象です。なお、映像出力とハブ機能はコンセントに接続していない状態でも利用できます。

説明書には「付属のUSBケーブルを使用してください」と書かれており、実際にThunderbolt 4ケーブルで試したところ動作が不安定だったので、付属ケーブルを使うのが安全です。

なお、Switch 2で使用する場合は、事前にファームウェアアップデートが必要です。このアップデートはWindows PCからのみ実行可能となっているため、MacやiPadしか持っていない人は注意してください。

キャプチャー時の様子。ノートPCでOBSを起動し、映像キャプチャーデバイスとしてGC313Proを選択しています。パススルー表示と比べるとわずかに遅延はありますが、アクションやRPGなどでは十分快適にプレイできるレベルでした。

映像出力とキャプチャーを同時に行っている様子。やや大きめのUSB充電器程度のサイズで、ここまでの機能を備えているのはすごいですね。

AVerMedia GC313Pro のいいところとイマイチなところ

AVerMedia GC313Pro のいいところ

  • 1台で「充電+映像出力+キャプチャー」が完結するオールインワン設計
  • 最大100W出力対応で、ノートPCやSwitch 2なども余裕で給電可能
  • HDMIパススルー4K/60Hz対応・録画1080p/60fps対応で十分な性能
  • サイズが小さく携帯しやすい(一般的な充電器程度)
  • ハブ機能も搭載し、マウス・キーボードの接続が可能

AVerMedia GC313Pro のイマイチなところ

  • USB-Cポートの同時出力が45W+45W固定で、柔軟な配分ができない
  • Thunderboltケーブルなど非付属ケーブルでは動作が不安定な場合あり
  • HDMIが1.4仕様のため、4K/60Hz止まり(HDRや高リフレッシュ非対応)
  • アップデートにはWindows環境が必須

全体的に見ると「1台で全部できる」という設計が最大の魅力です。

これだけコンパクトなのに、充電・映像出力・キャプチャーを同時にこなせるのはやはり便利。出張やイベントなど、荷物を減らしたいシーンではかなり重宝します。

気になる点としては、USB-Cポートの同時出力が45W+45Wで固定なところや、ケーブル相性にシビアな点ですかね。

ただ、これらは安全性や安定動作を優先した結果でもあり、用途を理解して使う分には大きな問題ではありません。むしろ「小さな筐体でここまで安定して動く」ことのほうが評価できると感じました。

これはイマイチな点というか注意点にはなるんですが、Switch 2で使う場合は事前にファームウェアのアップデートが必要で、このアップデートはWindowsでしか行えないため、Mac・iPad環境しかない人は注意が必要です。

今後のロットでアプデ対応済みのモデルが出てくれればいいんですけどね。

これ1台で「充電・映像出力・キャプチャー・ハブ」が完結する

GC313Proは、充電器・映像出力・キャプチャーデバイス・USBハブをひとつにまとめた、まさにポケットサイズのオールインワンといえる1台です。

据え置き型のキャプチャーデバイスと比べると出力や柔軟性の面では及ばない部分もありますが、持ち運びやすさと実用性のバランスがとてもいいですね。

USB-Cからの映像出力や100W充電に対応しているので、Switch 2やノートPCをつないでそのまま録画・配信が可能。外出先でもゲームプレイを記録したい人や、気軽な配信環境を整えたい人には特に便利なガジェットだと思います。

個人的には、「1台でなんでもできる安心感」が最大のポイント。用途を理解して使えば、価格以上の価値を感じられる製品でした。

コンパクトな配信環境を求める人にオススメの1台です。