RICOH GR IIIxを購入してから何度か撮影の機会があったので、作例を交えながらレビューをお届けします。
一言でいうと、GR IIIxめっちゃいいです。
GR IIIx 作例 スナップ
GRといえばスナップシューターなのでスナップ写真を。作例撮るぞーという気持ちで撮っているため、今後スナップを撮ることはめっちゃ減ると思います。
ほとんどの写真が絞り開放(f/2.8)で撮ったものです。
鉄塔を見上げるように。ブログに載せている写真はリサイズ→圧縮されてるので分かりづらいんですが、しっかりと解像しています。絞り開放でこんくらい撮れるなら十分だなぁという感じ。
フルサイズ換算で40mmという画角は、基本的にちょうどいいな~という感じなんですが、時折中途半端と感じることもあります。
これなんかは、28mmのGR IIIならもうちょい道路が入ったなぁ、でもどうせなら100mmとかで圧縮狙いたいなぁとなりますね。
スナップシューターとは言え、構図を考えて撮れるカメラでもあるなぁと思います。9等分のグリッドを表示させるとよりそれが意識的になりますね。
40mmとはいえ、デカイ物に近づいてあおって撮れば迫力がでます。この辺は足で頑張りましょうというやつです。
曇天だったせいもあり、シールドマシンのカッターの色がとてもいい感じです。強そう。
小柄なボディですが、センサーサイズはAPS-C。1インチセンサーのコンデジと比べるとダイナミックレンジに余裕を感じます(比べてないけど)。
ピントは左から2本目の子柱です。ピントが合うところはシャープながらも、ボケはなだらかでうるさくない感じが非常にグッドですね。
パシャパシャ撮ってると、モニターをタッチしてフォーカスを合わせられるのが片手で簡単に行えるのが非常に便利だなぁと感じます。
空・雲のグラデーションとかすごくキレイですね。露出補正を-0.3くらいにして撮ってますが、展望台のシャドウもいい具合に粘っていてあまり潰れていないです。
空気感を切り取るのが上手いなぁと感じますね。
夜景(と言っても明るい構造物がありますが)を手持ちで。シャッタースピードは1/25秒ですが手ブレ補正がきいていてピッタリ止まっています。というかもう少々遅くても全然いけますね。
風景を撮る時はもちろん、多少暗いところでの撮影でもしっかりと手ブレ補正がきいてくれるので、感度を不要に上げずに済みます。助かる。
GR IIIx 作例 テーブルフォト
GR IIIxの真骨頂、飯撮りです。
金粉が乗ったシャトーブリアンが出てくるような店でデカいカメラを構えるのには勇気がいりますが(僕は余裕です)、GR IIIxであればサッと取り出してスマートに撮ることができます。
やっぱり飯撮りで40mm f/2.8というGR IIIxのスペックは絶妙で、パースのききかたやボケ感などが本当にちょうどいいなと思います。
f/2.8なので、おしゃれな雰囲気の店にありがちな暗めの照明でもノイズ抑えめで撮れるのが嬉しいですね。
最短撮影距離(20cm)付近での撮影です。肉やイクラのしずる感がたまりませんね…
マクロモードを使えば12cmまで寄ることができます。GR IIIを使ったことがあると「あれ、思ったより近づけないな…」と感じるかもしれませんが、撮影する分には十分寄れます。
もうちょっと大きく撮りたい…!というときはクロップすれば50mm、71mmの画角になりますしね。
GR IIIxはポケットにサッと入れられるサイズ感なので、フラッと近所の居酒屋に行くときのお供としても最適です。
縦で撮ることで、余計なものを排除してビールとお通しのペアだけを収めることができました。
GR IIIx、本当に飯撮りとの相性がよすぎる…。
GR IIIxは、40mmというちょうどいい焦点距離、f/2.8の明るめレンズ、しっかり止まる手ブレ補正を備えたコンパクトなカメラ。
ポケットに収まるサイズなので、ちょっと近所をぶらぶら散歩する時、友人と食事・飲みに行く時、できるだけカメラ機材をコンパクトにしたい時、どんな時でも持ち歩くことができます。
今日日、ちょっとした撮影ならスマホで十分という人も多いかもしれませんが、やっぱりデカいセンサーで撮った写真は気持ちがいいんです。ソフトウェアでのボケの処理では勝てない美しいボケがあるんです。
気軽に持ち歩けて撮るたびに最高に楽しいカメラ、それがGRなんです。
GRのサイズ感はいいけど28mmていう画角がちょっと苦手かも…という人はもちろんですが、すでに28mmのGR IIIを持っている人にもぜひ手にとってもらいたいカメラです。