Razerのゲーミングマウス「Razer DeathAdder V3 Pro」を購入してしばらく使ったのでレビューします。
さすがRazerのフラッグシップ機だなという感じで、非常に作りもよく性能も高いゲーミングマウス。かぶせ持ちとの相性がバツグンで、約64gと軽量なのも素晴らしいですね。
目次
開封して同梱物をチェック
いつものRazerのパッケージです。
Razer DeathAdder V3 Pro本体、USB C-to-Aケーブル、ワイヤレスUSBドングル、USBドングルアダプター、グリップテープ、取説が同梱されています。
Razer DeathAdder V3 Proの外観
Razer DeathAdder V3 Proの外観をチェックしていきます。
Razer DeathAdder V3 Proは左右非対称の右利き用マウスで、Razer DeathAdder V2 Proとは形状が大きく変わっていますね。
Razer DeathAdder V2 Proまでにあった左右の大きなくびれがなくなりカーブは緩やかに。
サイズは128.0×68.0×44.0mmでラージサイズに分類されます。
スクロールホイールの上にはステータスインジケーターがあり、DPIをサイクルさせた際にどのDPIになったかがインジケーターの色で分かるようになっています。
裏側。ボタン類は電源/DPIサイクルボタンのみ。ボタンを3秒長押しで電源オン/オフ、押下でDPIサイクルです。
マウスソールは、100%PTFEソールが上側に2つと下側に1つ貼られています。エッジが処理されているのでスムーズ動作します。
センサーにはDPI 30,000、精度99.8%のRazer Focus Pro 30Kオプティカルセンサーを採用しています。
正面から。より手になじみやすいようにアーチの形状がDeathAdder V2 Proから変更されています。
エルゴノミクスマウスによく見られる親指側に向かって背が高くなっている設計ですね。
左右のクリックボタンは中央に向かって窪んでいるので、指を配置するときのガイドになりますし、置いたときの収まりもいい感じです。
後ろから。手を自然にデスクに置いたときにちょうどいい感じの角度になっています。
左側面。
真ん中あたりが一番背が高くなっていて、マウスに手をかぶせたときにフィットする形状です。
サイドボタンはどの持ち方をしても比較的アクセスしやすい位置に配置されています。
ホイールは本体からしっかりと出ていてアクセスは容易。
右側面はこんな感じ。
スクロールホイールのゴムリングにあるギザギザがほどよく指に引っかかってスクロールしやすいです。
スクロールはやや軽めでノッチ感も弱めです。今だともっといい感じのマウスは夜多いかなと思いますが、個人的には軽めのほうがとっさのときに軽く触れて動作するため好みです。
ホイールクリックの押し心地は、固すぎもせず柔らかすぎもせずで程よい感じです。頻繁に使うキーをバインドしていても長時間プレイで疲れるなどもないです。
左右のクリックボタンは第3世代のRazerオプティカルマウススイッチを採用し、0.2ミリ秒の応答時間、超低レイテンシー、9,000万回クリックの高耐久を実現しています。
サイドボタンは比較的大きく作られています。エッジは面取りされているので親指をすべらせるようにしてアクセスしても引っかかりを感じづらいです。浅めのつまみ持ちでなければ、使っていて押しづらさはありませんでした。
押し心地もほどよく、ストロークが浅いため瞬時に押すことができます。
僕はVALORANTでエージェントのアビリティキーを割り当てていますが、アクセスのしやすさと押し心地が優れているのでかなり使いやすいと思います。
表面素材はサラサラとザラザラの間くらいの感じで、滑り止めがないのでグリップ性能はやや低め。僕は結構手汗をかく方なので、プレイ中はグリップ感が得られます。手が乾燥していると結構滑りやすいかなと思います。
そのまま使用してみて滑りが気になる場合は、同梱のグリップテープを使うといいでしょう。ただ、あれ使うと手汗かいたときに逆に滑りやすくなってしまうので注意です。
本体重量は公称値が63g~64g、実測で60.5gでした。個体によってややばらつきはあるかなと。
ラージサイズのマウスとしては非常に軽く、軽量マウスが欲しい人の選択肢にもなりうるでしょう。
Razer DeathAdder V3 Proの仕様
Razer DeathAdder V3 Proの仕様を、Razer DeathAdder V2 Proと比較しつつ紹介します。
DeathAdder V3 Pro | DeathAdder V2 Pro | |
---|---|---|
サイズ(長さ×幅×高さ) | 128.0×68.0×44.0mm | 127.0×72.6×42.7mm |
重量 | 63g ~ 64g | 88g |
ボタン数 | 5つ | 5つ |
センサー | Raze Focus Pro 30K | Raze Focus+ |
解像度 | 最大30,000DPI | 最大20,000DPI |
最大加速度 | 70G | 50G |
最大速度 | 750IPS | 650IPS |
ポーリングレート | 最大4,000Hz | 最大1,000Hz |
スイッチ | Razer Optical (Gen3) | Razer Optical (Gen2) |
接続 | 有線・2.4GHzワイヤレス | 有線・2.4GHzワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 最大90時間 | 最大120時間 |
価格 | 23,880円 | 15,888円 |
先代のDeathAdder V2 Proと大きく形状が異なるため、1mm長く、4.6mm低く、1.3mm幅広になりました。
重量については88g→63~64gと24g強のダイエットに成功しています。すごいな。
センサーやスイッチが進化して、シンプルな性能が飛躍的に向上していますね。なお、ポーリングレートの最大値である4000Hzは、別売りのRazer HyperPolling Wireless Dongleを使って接続した場合に設定可能。Amazonには売っていなくて公式から税込4,590円+送料980円で購入可能です(クーポンコード「4000HZ」適用で本体価格が半額になります)。
バッテリー持続時間は最大120時間→最大90時間と短くなっていますが、正直90時間も持てばこまめな充電は必要ないレベルで十分長時間持つなという印象。
Razer公式での価格は8,000円ほど高くなっています。最近のハイエンドマウス高すぎる…
Razer Synapse 3で様々なカスタマイズが可能
Razer DeathAdder V3 Proは、Razer Synapse 3というRazerのデバイス統合ソフトで様々なカスタマイズが可能です。
「カスタマイズ」ではボタンやスクロールなどの挙動を変更できます。キー割り当てはもちろん、テキスト入力やマクロの設定も可能。
「パフォーマンス」では、DPIやポーリングレートの設定が行なえます。
「較正」では、リフトオフディスタンスを変更できます。
リフトオフディスタンスとは、マウスを持ち上げた時にセンサーの反応が消える距離のことで、これが長すぎるとマウスを持ち上げて移動させたときに、無駄なカーソル移動が発生してしまいます。
非対称カットオフを有効にすると、リフトオフディスタンスとランディングディスタンス(マウスが接地面に戻るときにセンサーが有効になるまでの距離)を別で設定することができます。
「パワー」では、スリープモードにするまでの時間や、低電力モードに移行するバッテリー残量を変更できます。
変更した設定はプロファイルとして記憶させられる他、マウス本体のオンボードメモリに5つまで保存することができます。
Razer DeathAdder V3 Pro のいいところとイマイチなところ
1ヶ月ほど使って感じたRazer DeathAdder V3 Proのいいところとイマイチなところを。
Razer DeathAdder V3 Proのいいところ
- 進化したスイッチ・センサー
- 押しやすいメイン・サイドボタン
- 最大90時間持続するバッテリー
- 軽量設計
Razer DeathAdder V3 Proのイマイチなところ
- グリップ性は低い
- スクロールホイールのノッチ感が弱め
- 価格、高いよね…
Focus Pro 30K オプティカルセンサー、第3世代Razerオプティカルスイッチを採用し、純粋な性能が高いです。各ボタンは押し心地が良く、サイドボタンは大きくてアクセスも容易です。
スクロールホイールのノッチ感がやや弱いのは好みが分かれそうだなと思います。
別売りの「Razer HyperPolling Wireless Dongle」を導入することで、最大4000Hzのポーリングレートを得ることが可能ですが、Razer公式サイトからしか入手できないのが悩ましいですね。送料取られるし届くまで時間もかかります。普通にAmazonで売ってくれ…
普通に使っていて不満を感じる場面は全くなく、さすがRazerのフラッグシップ機だなという感じ。その分価格はやや高いのは気になりますが。
かぶせ持ちをするユーザーには特にオススメできますし、普通に軽いマウスが欲しいという人にもいいでしょう。
有線マウスでもいいのであれば、Razer DeathAdder V3がめちゃいいです。Razer DeathAdder V3 Proの半額近い価格で買えて、8,000Hzのポーリングレートを誇っています。