「君の名は。」を補完してくれる良作
本編の良さは語る必要はないでしょう。はい でもやっぱりいろいろ気になるところありましたよね?ね? 「君の名は。 Another Side:Earthbound」は、映画の中ではあまり掘り下げられることのなかった出来事や、人間関係を補完してくれる作品。 全四章で、瀧、テッシー、四葉、俊樹(三葉の父)の視点での物語が書かれています。 瀧とテッシーの視点は、映画観てたら結構スッと入ってくる感じ。映画ではあまり深く描かれなかった三葉と入れ替わってる時の瀧の感情だったり、テッシーがオカルト好きになった理由とか意外と気苦労してんだなぁみたいな感じとか。 四葉の視点では、四葉が実は不思議な経験をしていたことが時にはコミカルに、時にはシリアスに描かれていて楽しく読めるし、最後には宮水の家系がどういったものかみたいなことを知ることもできて非常に良いです。 そして、四章は特に読み応えがあります。俊樹と二葉の馴れ初めや、二葉の死後どのような経緯で町長になったのか、そして映画のラストで三葉の懇願を聞き入れた理由など… 本編ではほとんど描写のなかった俊樹の胸中が描かれていて「そういうことだったのか…」ってなりました。 あの時のあのセリフの裏にあるのはそういうことか!とか、あそこのあれってそういう意味もあったのか!みたいな発見があって、早く映画観てえ…ってなると思います。 あと、全編を通して、読むことで糸守町の人たちの人間関係なんかも理解できる感じになってるのが良いですな。 僕はあんまり小説読まないんですが、やはり映画を観ているからか、楽しく読了できました。キャラの姿や声が脳内再生余裕になってる状態だったからかもしれませんが。そして思ったこと。 「君の名は。」を観たらこれを読んだ方がいい。そして、これを読んだならもう一度「君の名は。」を観に行った方がいい。 ていうか、言われなくても読んだらもう一度映画が観たくなると思う。 そんな感じの本でした。 1,000円でお釣りくるし、読みない。 [amazonjs asin=”B01J2RXWAG” locale=”JP” title=”君の名は。 Another Side:Earthbound<君の名は。 Another Side:Earthbound> (角川スニーカー文庫)”] 文庫本だとちょっと高いんすね(数十円だけど) [amazonjs asin=”4041046599″ locale=”JP” title=”君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)”] ていうかBlu-rayの特典とかで映像化してくれええええ。