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NCASE M2で組む小型ゲーミングPC|ベンチマーク編

NCASE M2で組む小型ゲーミングPC|ベンチマーク編

フルHD高fpsを狙って組んだ小型ゲーミングPC(Ryzen 7 9700X + Radeon RX 9070)。今回はそのベンチマーク編です。

パーツ構成やビルドの様子はすでに別記事でまとめましたが、実際どれくらい性能が出るのか、温度や消費電力はどの程度かなどを、ベンチマーク結果を交えて見ていきます。

小型PCケース「NCASE M2」での運用ということで、冷却性能なども含めて実測から感じたことをまとめました。

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ベンチマーク環境

まずは今回ベンチマークを測定したPCの構成をおさらい。

CPUAMD Ryzen 9 9700X
マザボMSI B650I EDGE WIFI
メモリCrucial DDR5 6400 16GB×2
GPUPowerColor Red Devil Radeon RX 9070
SSDWestern Digital WD Black SN7100 1TB
クーラーNoctua NH-D12L chromax.black
電源Corsair SF850 Platinum
ケースNCASE M2

設定については、Windowsの設定で電源モードを「最適なパフォーマンス」にしています。

CPU性能

CINEBENCH R23/CINEBENCH 2024

マルチシングル
Ryzen 7 9700X197412015

シングル2015、マルチ19741と、バランスの良いスコア。特にシングルはIntelの同世代Core i7に肉薄しており、ゲーミングPCとしての選択肢としても十分にあり。

マルチシングル
Ryzen 7 9700X1125124

シングル124、マルチ1125というスコアは、同世代の中ではかなり健闘している印象。特にシングル性能が求められるゲーミング用途において、Ryzen 7 9700Xの力強さがしっかり出ているスコアです。

マルチ性能も十分で、軽い並列作業や配信・録画をしながらのプレイにも問題ないレベル。

PCMark 10

スコア
PCMark 1010077
Essentials12687
Productivity11136
Digital Content Creation19655

日常用途からコンテンツ制作までの総合スコアも高水準。特に「Digital Content Creation」のスコアが非常に高く、画像・映像編集用途にも十分なパフォーマンス。

ゲーミングPCとしてだけでなく、クリエイティブ作業にも使えるバランス型の構成であることがスコアからも分かります。

GPU性能

3DMark

スコア
Fire Strike42336
Fire Strike Extreme27354
Fire Strike Ultra15080
Time Spy21823
Time Spy Extreme10951
Port Royal15367
Steel Nomad5830
Speed Way5602

RX 9070搭載ということで、Fire Strike系のスコアは非常に高く、FHDクラスではかなり余裕のある性能。Time Spyも2万超えで、WQHDあたりまでのゲームなら快適に動かせるスペックです。

一方でレイトレ系のPort RoyalやSpeed Wayになると、スコアはそれなりといった印象。RTX勢と比べてレイトレ性能ではやや劣る印象ですが、そもそもこの構成はレイトレ重視ではないので想定通り。とはいえRDNA 3よりは高くなっています。

FF14/FF15ベンチマーク

スコア
FHD24787
WQHD19348
4K10243

最高品質でのスコアはFHDで約2.5万、WQHDでも約2万と「非常に快適」の評価。4Kだと1万超えの「快適」評価でした。

FF14程度の負荷であればRX 9070+Ryzen 7 9700X構成はまったく問題なく、FHD〜4Kまで幅広く対応できる性能です。

FF15ベンチマーク

スコア
FHD18528
WQHD14247
4K8404

FHDで18528、WQHDで14247とどちらも「非常に快適」判定のスコア。4Kになると8404と少し落ち着くものの、スムーズに動かすには設定調整で十分対応可能かなと。

比較的重量級のタイトルながら、RX 9070の底力がしっかり発揮されていて、レイトレなしのFF15であればWQHDでも高設定で余裕をもって遊べる印象です。

モンスターハンターワイルズベンチマーク

平均fps1%Low
FHD フレーム生成 オン165.556.4
WQHD フレーム生成 オン153.163.3
4K フレーム生成 オン110.954.2
FHD フレーム生成 オフ95.438.9
WQHD フレーム生成 オフ86.333.4
4K フレーム生成 オフ58.723.4

プリセット:ウルトラでの測定。FHD+フレーム生成オンで165fps超、WQHDでも153fpsと非常に良好な結果に。4Kでも平均110fpsと、この構成が高解像度ゲーミングにも対応できることを示しています。

FGフレーム生成をオフにするとスコアは落ち着くものの、それでもFHDで95fps、WQHDで86fpsと十分な範囲。4K+フレーム生成オフでも平均58fpsと、設定を詰めれば快適にプレイ可能できるかなって感じです。

Cyberpunk 2077 ベンチマーク

平均fps最低fps
FHD フレーム生成 オン214.37180.16
WQHD フレーム生成 オン147.7130.81
4K フレーム生成 オン75.0260.52
FHD フレーム生成 オフ109.1687.04
WQHD フレーム生成 オフ77.5468.01
4K フレーム生成 オフ40.1435.57

AAAタイトルですが、FHDではFGオン(FSR+レイトレ)で平均214fpsとかなりfps出てますね。RX 9070のポテンシャルがしっかり出ています。

WQHDでも平均147fpsを維持しており、画質を落とさず快適プレイが可能。4Kでは60fps超えにギリ届く程度で、設定次第で遊べる印象です。レイトレ性能こそRTXには劣るものの、FSRとの組み合わせで実用性は高いです。


なお、以前RX 9070とRX 7900 XTの比較もしているので、今選ぶならどっち?という人はそちらも参考になるかもしれません。

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温度・騒音・電力の簡易チェック

CINEBENCH 2024 10minテスト実行中のCPU温度

CINEBENCH 2024を10分間回すテストをしたときのCPUの温度を計測。最大73.2℃、平均71.2℃とちゃんと冷やせていることが分かります。

まぁTDP 65WのRyzen 7 9700Xに対してNH-D12Lを使っているので当然と言えば当然ではありますね。あと、PCケースのサイドパネルがメッシュであることも理由だと思います。

3DMark Speed Way Stress Test実行中のGPU温度

3DMarkのSpeed Wayのストレステストを実行、10分間のGPUの温度を計測。最大75.8℃、平均73.7℃という結果になりました。

PowerColor Red Devil Radeon RX 9070がトリプルファンであることと、今回の組み方だとPC上部からフレッシュな空気を吸気できていることが理由かなと。

騒音

3DMark:Steel Nomad Stress Testを動かしたとき(高負荷時)とアイドル時の騒音値。アイドル時がかなり静かなのはもちろん、高負荷時でも40dB程度。40dBを超えるのもほんの一瞬で、テストは概ね34~36dB程度で動作していました。

ヘッドフォンしてゲーム音を聞いていればまぁ気になることはないですね。

電力

消費電力のチェックは、3DMark:Steel Nomad Stress Test実行時の最高値を高負荷時、起動直後から10分程度放置した際の最低値をアイドル時として、ワットチェッカーで計測を行っています。

GPUがオーバークロックモデルということもあって消費電力は最大331W。今回は搭載CPUがRyzen 7 9700Xでしたが、9950XのようなTDPが170WのCPUを搭載するシステムでも、PowerColorが推奨する800W以上の電源ユニットであれば容量不足になることはないかなって感じです。

まとめと所感

というわけで、NCASE M2で組んだ小型ゲーミングPCのベンチマーク結果をざっくりとまとめてみました。

フルHD環境で快適にゲームができて、温度や消費電力も想定内。Ryzen 7 9700XとRadeon RX 9070という構成は、見た目以上にしっかり動いてくれる印象でした。

小型ケースということで冷却面はどうかなと思っていましたが、CPU・GPUともに安定して動作していて、普段使いからゲームまで問題なし。改めて、NCASE M2は「遊べるケース」だなと感じました。

あとは外観が気に入ってるので、しばらくはこのままサブPCとして活躍してもらう予定です(組みたいケースが出てくるまでは)。

→ パーツ構成の紹介はこちら

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→ ビルド編の記事はこちら

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