iPhone XSを購入してから1ヶ月ほど経ったので、使用レビューを。
iPhone XからiPhone XSに買い換えたわけですが、性能には満足しています。ただ、感動はそこまで大きくなかったというのも正直なところ。
iPhone XSの外観
本体カラーはシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色ですが、ベゼルの色は全て黒。背面とサイドフレームの色が異なります。
背面。iPhone X同様ガラスパネル。AppleロゴとiPhoneの文字のみ印刷されています。
iPhone Xからの変化として、底部にあるマイクグリルの穴の数が減ってアンテナラインが入っています。6つあった穴が3つに減っているので結構変化を感じますね。
上部にもアンテナラインが入っています。
サイドはiPhone Xと変わらず。iPhone XSは物理SIMカード+eSIMの組み合わせでデュアルSIM仕様になっていますが、国内では今の所恩恵をうけることはありません。
ヘッドフォンジャックアダプタは同梱されず
iPhone XSには、Lightning – 3.5mm ヘッドフォンジャックアダプタが同梱されません。
今までは同梱されていたので有線イヤホンを使っている人も、アダプタを介すことで普通に使えていましたが、iPhone XSの場合は別途1,000円で購入する必要があるので注意が必要。
でもまぁいいタイミングだし思い切ってワイヤレスイヤホンにするというのもありじゃないですかね。
開封・外観レビューはこちら
iPhone XSのシルバーを購入しましたので、開封&外観レビューです。 使用レビューはこちら https://decoy284.net/iphone-xs-r…
decoy284.net
iPhone XSのスペック
カンタンにiPhone XSのスペックを。
容量 |
64GB/256GB/512GB |
サイズ(H×W×D) |
143.6×70.9×7.7mm |
重量 |
177g |
ディスプレイ |
5.8インチ 2,436×1,125px 458ppi |
防沫・耐水・防塵性能 |
IP68等級 |
チップ |
A12 Bionic |
メインカメラ |
広角:12MP F1.8 望遠:12MP F2.4 |
インカメラ |
7MP F2.2 |
生体認証 |
Face ID |
FeliCa |
○(予備電力機能付) |
ワイヤレス充電 |
○(Qi対応) |
デュアルSIM |
○(nano-SIMとeSIM) |
スペックの変更は、
- プロセッサがA11→A12に
- 防水性能がIP67→IP68に
- FeliCaが予備電源機能を搭載
- 512GBの容量が追加
- nanoSIM+eSIMのデュアルSIM
といったところでしょう。
プロセッサについて、詳細は後述しますが、A12に進化したことで3Dグラフィックを多用するゲームなど、高負荷な処理をしているときには結構進化を感じます。
防水性能がIP68等級まで強化されたということで、水回りや水場で使うことが多い人には嬉しい進化です。
FeliCaには予備電源機能が搭載され、iPhoneの電池を使い切ってしまった場合でも、しばらくはエクスプレスカード(モバイルSuica)が使えるようになりました。iPhoneの電源が切れて改札の中に閉じ込められてしまうという事態が避けられます。
容量512GBのモデルが追加され、64GB/256GB/512GBのラインナップになりました。256GBでもかなり容量が多いな、という印象だったので512GBはアプリをたくさんインストールして、動画や写真、音楽をローカルにガンガン保存するというようなヘビーな使い方をする人くらいしか選ばないのかな、と思います。
僕は、iPhone Xの256GBを購入したけど容量を20GB程度しか使っていなかったので、iPhone XSは64GBを選びました。
AnTuTuベンチマークの結果
ベンチマーク測定アプリのAnTuTuを使ってテストしました。結果は36万点代とかなり高スコア。他のブログなどの記事を見ていても、だいたい35万点前後のスコアを出していました。
iPhone Xが20万点代後半だったことを考えると、結構性能は向上しているんじゃないでしょうか。
僕はiPhone XをブラウジングやTwitterくらいにしか使っていなかったので、体感ではあまりわからなかったんですが、3Dグラフィックのゲームや写真の現像などの処理をするような人だとこの進化は大きいのかもしれません。
カメラ性能について
iPhone XSではカメラ性能、特にダイナミックレンジがかなり進化していると感じました。
以下は、スクランブル交差点をiPhone XとiPhone XSで撮影した1枚。
iPhone Xの方では画面左のスクリーンが完全に完全に白飛びしちゃってますが、iPhone XSの方は結構粘っていますね。
明暗差の大きいシーンや暗所などのシーンだと、iPhone X→iPhone XSで性能がかなり進化していると感じます。
こちらはどちらもiPhone XSで撮影したもので、左が通常の写真、右がHDRで撮ったものです。
夜ということで全体的に暗いですが、店の看板などはライトアップされているのでかなり明るく、明暗差が激しくなっています。
違いのわかりやすい部分をクロップしてみました。通常の写真は看板が白飛びしていて店の名前などがほとんど分からなくなっていますが、HDRの方ではなんとか店名が確認できるくらいまでには白飛びが抑えられています。
日中の風景でもダイナミックレンジの向上は感じますが、両者を見比べて違いを感じる程度かな、とも思うので、そういうシーンが多いのであればiPhone Xでも満足できそうではあります。
また、画角も微妙に変わっていて、iPhone XSは広角カメラがiPhone Xよりも広角になっていることが分かります。今まででは微妙に収まりきらなかったようなシーンでもiPhone XSなら画面に収めることができますね。
以下に、iPhone XSで撮影した写真を載せています。
被写界深度(ボケ具合)をあとから変更できるポートレートモード
iPhone XSではポートレートモードも進化。写真アプリで撮影したあとから被写界深度(ボケ具合)を編集できるようになりました。デフォルトはF4.5でF1.4~F16の間で設定できます。
F1.4までF値を下げると、背景のボケがかなりわざとらしくなってしまうので、ボケを強くするにしてもF2.8くらいまでかな?と思います。
とはいえやはり光学的には無理のある感じのボケで、僕自身はあまりあとから被写界深度の変更をすることはなかったです。
また、これはポートレートモードの弱点なんですが、被写体と背景の境目が曖昧だと余計なところがボケたり、背景がうまくボケなかったりということがあります。
ここの部分の処理についてはiPhone Xと同じ程度かなという感じで、あまり良くなった印象はありません。個人的にはあとからボケ感を変えられるよりも、ポートレートモードの精度を上げてほしかったなと思います。
インカメでもポートレートモードが使えるように
iPhone XSでは、メインカメラだけではなくインカメでもポートレートモードが使えるようになりました。
僕は自撮りしないので恩恵はほとんどないんですが、友人たちと自撮りをよくするという人は、自撮りでも背景が良い感じにボケてくれるので嬉しいのかなと思います。
まとめ
僕はiPhone XからiPhone XSに変えましたが、あくまでも
最新のiPhoneを使うという気持ちが強かったので、そこまで性能が進化していなくても後悔はしないだろうなと思っていました。
体感で明らかな差を感じる場面こそ多くはありませんが、ベンチマークの結果からも分かるように性能は確実に上がっていますし、なんだかんだiPhone XSを1ヶ月近く使っていてこのスペックに慣れているので、iPhone Xに戻ったらスペック不足を感じることがあるかもしれないというのは事実。
スペック向上による変化はあまり分からないけど、スペックが下がることによる変化はすぐ分かる。みたいなこともいいますからね。
逆に、明らかに進化を感じるのはカメラ機能。特に明暗差の大きいシーンでの撮影におけるiPhone Xとの差は歴然です。
高負荷なゲームをゴリゴリやったりiPhoneで写真の現像をやるなど、重めの処理を日常的にするような人や、デジカメを持っていなくてiPhoneでしか写真を撮らないという人であれば、十分iPhone XSを購入する価値はあると思います。逆に、そうでもないのであればiPhone Xでも不満は出ないのでは?という印象。
また、現在iPhone 7 Plusなど5.5インチのiPhoneを使っているなら、選択肢としてiPhone XS Maxは大いにありなんじゃないかなと思います。画面サイズは1インチ大きくなっていますが、縦長ディスプレイでベゼルが狭いので、本体サイズはむしろ小さくなってますからね(厚さはほんの少し増しますが)。
iPhone XSとiPhone XS Maxは、画面サイズが違うだけでプロセッサやカメラ性能などのスペックは共通です。大画面がよければiPhone XS Max、そこまで大きくないほうがいいのであればiPhone XSという選び方をすればいいと思いますよ。
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