M1 MacBook Air ファーストインプレッション。わりと満足だけど期待したほどではなかった

M1 MacBook Air ファーストインプレッション。わりと満足だけど期待したほどではなかった

2020/12/14
Mac

ついに僕の元にもM1チップを搭載したMacBook Airが届きました。

ベンチマークやら動画編集やらRAW現像やらで軽く触ったので、ファーストインプレッションをお届けしようと思います。

結論から言うと、みんな絶賛してたけど個人的には期待ほどではなかったなぁという感じです。

購入したM1 MacBook Air

僕が購入したのは一番安いMacBook Air。8コアCPU/7コアGPUのチップでメモリ8GB、ストレージ256GBのモデルです。

なんで一番安いの選んだのかと言うと、そもそもメインが自作のWindowsマシンなのでサブPCであることと、とりあえずお試しで買ったんでまずは最安モデルの性能はどんなもんよ?という感じだったからです。

このMacBook Airをちょっと使って感じた残念なところ、いいところを書いていきますね。

残念ポイント1:1.3kgは軽くない

Air=空気のはずなんですが、MacBook Airは別に軽くないです。

MacBook Airは13インチで1.3kg。たとえばDELLのXPS13は13インチで1.2kgですし、LenovoのThinkPad X1 Carbonは14インチで1.09kgともっと軽い。

まぁM1搭載の第1世代なのでガワは流用ってことなんでしょうけど、なんかなぁ…という感じ。

なにが言いたいかというと、M1チップを搭載した12インチMacBookを出してくれってことです。

残念ポイント2:メインで使えるほどハイパフォーマンスじゃない

8コアCPUなのに高性能!すごい!!」「この性能なら余裕でメインで使える!」みたいな声をよく見かけますが、僕のメインマシンの快適さを超えることはありませんでした。多少期待していたんですが、さすがに無理だったようです。

メインマシンはCPUがRyzen 9 3900X、メモリが64GB、GPUがGeForce RTX 2070 SUPERなんですが、それとベンチマークなどを比較してみました。

Cinebench R23

まずはCinebench R23。

マルチ シングル
M1 6644 1487
Ryzen 9 3900X 17756 1254

M1、評判通りシングルコアの性能は高いです。まぁ3900Xと比較するとほんの少し上ってくらいですが。マルチコアだと約3倍の差があります。

シングルコア性能が大事なのって主にゲームだと思うんですが、そもそもMacでまともにできるゲームって何があるんだろう。iOSのゲームがM1 Macでできるから、スマホゲームやるってことですかね?

まぁブラウジングとかもシングル性能大事ではありますが、そもそもそんなに重くないのでそこまで差が出る感じはないというか、違いはわかりません。むしろChrome使ってる限りではWinの方が快適です。

Geekbench 5

続いてGeekbench 5の結果。

マルチ シングル
M1 7579 1727
Ryzen 9 3900X 11804 1249

Geekbench 5だと、シングルコア性能の差が広がってマルチコア性能の差は縮まった感じですね。

まぁベンチマークの数字では実際に使った時の差は分からないので参考値だと思っておきましょう。

動画編集&エンコード

「4K30pの動画素材6つを適当にカットして10分にして4K30pで書き出す」というのをDavinci Resolve Studio 17とPremiere Proで(MacBook AirのみFinal Cut Proも)やってみました。

で、編集してからのエンコードにかかった時間は以下の通り。

Davinci Premiere FCPX
M1 6分21秒 7分01秒 10分56秒
Ryzen 9 3900X
(ソフトウェアエンコード)
5分51秒 8分09秒
RTX 2070 SUPER
(ハードウェアエンコード)
2分57秒 3分01秒

DaviciとPremiereはYoutube用のプロファイルで書き出しました。ビットレートはDavinchiが10Mbps、Premiereが40Mbps、Final Cut Proが60Mbpsです。

Premiereでソフトウェアエンコードの場合MacBook Airの方が少し速かったんですが、ソフトウェアエンコードしないしなぁって感じですね。ハードウェアエンコードだとWindowsマシンはMacBook Airの半分以下の速度で書き出すことができます。

エンコード速度ではかなりの差が出てしまいましたが、編集時はMacBook Air結構すごいなと思いました。

PremiereでもDavinciでもFinal Cut Proでも、4K30pの動画であれば8倍速くらいまでならコマ落ちせずに再生できるし、バーを動かしても結構追従してくれます。今までのMacBookだとこの辺厳しいんじゃないかなって思いますね。あ、自作PCの方ももちろんこの辺は超快適です。

RAW現像

Nikon Z 7で撮影した104枚の写真をRAW現像してみました。使ったアプリはM1ネイティブ対応しているLightroomとそうじゃないLightroom Classicです。

どちらも画像サイズは変更せず、Lightroom Classicの時の書き出し設定はこんな感じです。

結果は以下の通り。

Lightroom Lightroom Classic
M1 15分38秒 9分57秒
Ryzen 9 3900X 3分01秒 2分55秒

どちらもRyzen 9 3900Xでは3分ほどで現像できたんですが、MacBook Airだと結構時間かかりました。これはだるい。

気になったのが、M1対応しているLightroomのほうがLightroom Classicより時間がかかっているところです。

アクティビティモニタでCPU履歴とかを見ていたんですが、LightroomだとCPU使用率が全然100%近くになってなかったんですよね。

Lightroom Classicだとほぼ100%張り付きです。5分の差はこれなんでしょうか。

残念ポイント3:電池持ち、絶賛するほどではない

M1 MacBook Air、みんな電池持ちを絶賛していましたが、少なくとも僕の環境ではわりと普通にバッテリー減る印象です。今までよりは確かに持つけど、やべーー!って感じでないっすね。

開封直後に約85%ほどで、1時間ほど初期設定やアプリのインストールなどを行って60%くらいになっていました。

そして、動画編集やRAW現像をしていてもそれなりに減っていきます。少なくとも「めっちゃバッテリー持つな!」とはなってないです。

よかったポイント1:立ち上がりが爆速

残念ポイントばっかりでもアレなのでよかったところも書きますね。

パフォーマンス的なところにおいては正直爆速!って感じではありませんでしたが、スリープ復帰がまじ爆速で笑います。スマホか?

もちろんシングルコア性能が高いので、ブラウジングとかは超快適。使っていてもっさりするなぁみたいなことは今のところほぼ感じていません。

あと、M1ネイティブ対応のアプリはまじで起動が速い。DavinciとかはWinより速いこともあったりしますね、すごいぜ。

ただ。たくさんアプリを起動したりとかして無理をさせるとレインボーサークルを見ることもあります。この辺も期待し過ぎはよくないですねw

よかったポイント2:全然熱くならない

これはまじで感激しました。Cinebench R23って10分間負荷かけまくる感じのベンチなんですが、それでもほんのりぬるくなる程度なんですよね。しかもMacBook Airはファンレスなので無音です。すごい。

会社のPCが2019年モデルの13インチMacBook Proなんですが、こいつはすぐに熱くなるし、ちょっと負荷をかけると今にも離陸するんじゃないかってくらい全力でファンがぶん回ります。

それと比較するとまじで雲泥の差、月とスッポンですよ。それなりに高速なのに熱くならないしファンも存在しないというのは普通に素晴らしいと思います。

結局、力こそパワー

結局のところ、ハイパフォーマンスを求めて組んだ自作PCに飼い慣らされてしまった以上、M1 MacBook Airを使ってパフォーマンスめっちゃいい!となるわけがないんですよね。

たしかにIntel CPU搭載のMacから比べたら高性能なのかもしれませんが、よりハイスペックなPCを使っていると、ねぇ?絶賛していた人たちはみんなIntel Macから移った人だったのか…?

そもそもノートPCと自作PCで比較すんなよって言われるんですけど、メインで全然使えるって評判をみたから実際どうなのか検証しただけですからね。

とはいえ、外で作業する用としては不満のないスペックだとは思います。今まで使っていたノートPCよりバッテリー持つし、30Wで充電できるので充電器は小さくできるしモバイルバッテリーでもいいってのは嬉しいところ。

少なくとも今まで使ってきたMacBook、MacBook Air、MacBook Proよりは快適になっています。

問題はアプリの方で、いつも使っているLightroom ClassicとかPremiere ProがM1に対応してなくてしんどい。

せっかくM1 MacBook Air使ってるんだからRAW現像はM1対応してるLightroom使ってみっか!と思って触ってみたんですが、まーーーじで使いづらくて頭を抱えました。少なくとも家でMacBook Airを使うことはなさそう(家を出ない今、いつ使うんだ?)。

来年には32コアのチップが出るとかいう噂もあるので、まじでMacに移行しようとするならそれ一択なのでは?みたいな感じもします。少なくとも8コアだとマルチコア性能が無理。

あとメモリも32GBは欲しい。8GBだとアプリいっぱい立ち上げると流石にしんどそうな感じになります。


全体的に辛口なファーストインプレッションになってしまいましたが、普通に使う分には全然快適ですよ。みんながあまりにも絶賛するのでハードルが天元突破してたってだけです。

あと個人的にはどうせならSIMカード挿さるようにしてくれたらもっとよかったのになぁなんて思います。頼む。